2016年7月1日(金)
9条「改正」し「国防軍」にすべきだ
京都の自民候補が回答
参院京都選挙区(改選数2)の自民党現職・二之湯智候補が、選択肢を示した毎日新聞の候補者アンケートに、憲法9条について「改正して、自衛隊を他国同様の『国防軍』にすべきだ」を選択しています。「緊急事態条項」の創設から憲法「改正」を始めるべきだとの意見にも「賛成」と回答しています。
安倍首相は参院選の街頭演説では、改憲問題にふれず、党首討論でも“どこをどう変えるか”は明言せず争点化することを避けていますが、二之湯候補は危険な改憲の狙いを、あけすけにしたものです。
二之湯氏の回答は、個人的な見解ではなく、稲田朋美自民党政調会長も各党との議論の「たたき台」と認める「自民党改憲草案」にそったものです。同草案では、憲法9条2項を全面削除し、「国防軍」を明記。これは「国防軍」が海外での武力行使を無条件で可能とするものです。「緊急事態条項」創設も明記し、戦争や大規模災害のときに、事実上の「戒厳令」を可能にし首相に独裁的な権力を集中する内容です。
選挙中は「アベノミクス選挙だ」と叫んで改憲の危険な本音を隠し、選挙が終わったら、改憲に突き進むというやり方は通用しないことを参院選の結果で示す必要があります。