「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年7月1日(金)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 瀬戸内海に面し、天然の良港といわれる広島・呉(くれ)。かつての軍港で今は海上自衛隊の基地が置かれています。その駅前にある森田食堂の店先に一つの看板があります。「自衛隊員の命を守るため 全力を尽くします」▼日本共産党の呉中央支部が立てたもの。そこには、戦前から反戦平和を訴えてきた党の歴史が脈打っています。東洋一の工廠(こうしょう)と知られ、戦艦大和を建造した呉は横須賀、佐世保とともに帝国海軍の一大拠点。いわば軍国日本の心臓部でした▼中国への侵略が本格的に始まったころ、呉海軍に衝撃が走りました。反戦活動に立ち上がった若い兵士たちが「聳(そび)ゆるマスト」と題した機関紙を発行。侵略戦争反対とともに兵士の基本的人権や人間の尊厳を主張したのです▼主権在民や平和を口にすることさえ命がけだった暗黒の時代。まして、個と人権を徹底して奪った天皇の軍隊で反戦を掲げた勇気や困難さはどれほどだったか。その先頭に立ったのが日本共産党員でした▼2年前のきょう、安倍政権は集団的自衛権の行使容認を閣議決定。翌年、戦争法を強行しました。それは不戦を誓った憲法9条を覆し、自衛隊員を海外の戦争に巻き込み、日本をふたたび戦争する国に逆戻りさせる道を開きました▼いま戦争法に反対し、隊員も家族も泣かせないと呼びかける共産党や野党統一候補に多くの自衛隊関係者が共感しています。若い命を戦場に送り、危険にさらす政権。それを追いつめるたたかいは、先人の思いをも受け継いでいます。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって