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2016年6月29日(水)

EU離脱 受け入れ 議会で訴え

英首相 交渉準備へ新部署

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 キャメロン英首相は27日、国民投票で欧州連合(EU)離脱の結果が出てから初めて議会で演説し、投票結果を受け入れるよう呼び掛けました。今後の国内での協議、EUとの交渉などについての見解を表明。EU離脱の正式通告やEUとの交渉など重要な決定は、キャメロン氏に代わる新首相の下で進められるとの見解を改めて述べました。(伊藤寿庸)


 首相は、3300万人以上の国民が参加した国民投票を「わが国の歴史上最大の民主主義的行為の一つ」と評価。「結果は私の望んだものではなく、私が国にとって最善だと信じたものではなかった」とする一方で、「決定は受け入れなければならず、決定を最善の方法で履行するプロセスを今開始しなければならない」と述べました。

 また、27日朝の閣議でEU離脱交渉に向けた準備作業に当たる新たな部署を政府内に設置したことを発表。「内閣府、財務、外務、民間企業省」などから優秀な専門家を結集し、英政府にとって「数十年間でもっとも複雑でもっとも重要な任務」に取り組むと述べました。同部署は、移行作業を進め、欧州や世界との将来の関係について「客観的に選択肢を探求」するといいます。

 キャメロン氏は28日からのEU首脳会議に出席しますが、リスボン条約第50条に基づく離脱の正式通告は現時点では行わないと言明。離脱後にEUとどのような関係を結ぶかについて、次期首相の下で決定すべきだとし、「これは英国だけがおこなうことができる主権的決定だ」と強調しました。

 またスコットランドなどからEU離脱に強い反対が表明されていることについて、「英国のすべての部分の利益が守られ、増進されなければならない」と表明。EUとの交渉にあたっては、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの自治政府に「全面的に関与」してもらうと述べました。北アイルランド自治政府とは、境界管理の問題で今週中にも協議を開始することを明らかにしました。


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