2016年6月28日(火)
米軍属飲酒
翁長知事が強く批判
副知事、米軍幹部に抗議
|
沖縄県の翁長雄志知事は27日、県庁で記者会見し、米軍属の男が26日に酒気帯び運転で事故を起こして逮捕されたことについて、「改めて憤りとか悲しみを表現することが本当にむなしい」と抗議しました。
事故は米軍属による女性暴行殺人事件を受け、在沖米軍が飲酒や深夜外出の自粛を命じた「哀悼期間」の間に起きました。
これについて翁長知事は「(米軍から)綱紀粛正、再発防止に全力を挙げるという話があった。政府の方も今回、相当強くやっているという話だったが、いとも簡単にこういうことが起きることに、これ以上の言葉をどう言っていいのか、全く分からない」と強く批判しました。
事故を受け、安慶田光男副知事は同日、米軍キャンプ瑞慶覧(北中城村)を訪れ、在沖縄米軍トップのニコルソン4軍調整官(米海兵隊中将)に抗議しました。
|
安慶田副知事は、事件・事故が繰り返される背景には、米軍人・軍属が日米地位協定によって守られているとの認識が根底にあると指摘。地位協定の見直しを要求しました。
在沖米海兵隊が県民を蔑視する「新兵研修」を行っていたことに触れ、教育にも問題があると抗議しました。ニコルソン中将はうなずくだけで返事はなかったといいます。
今回の事故を受け、米軍が新たな措置を取るかについて言及はありませんでした。
安慶田副知事は沖縄防衛局も訪れ、井上一徳局長に抗議しました。