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2016年6月24日(金)

安保法・改憲が大争点に

首相の攻撃は成り立たない 北海道・千葉 志位委員長が訴え

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 日本共産党の志位和夫委員長は23日、北海道と千葉県で街頭演説を行い、参院選で野党共闘の勝利と日本共産党の躍進を必ずかちとろうと訴えました。この中で志位氏は「今度の選挙で、安保法制と憲法改定の問題が大争点になってきました」と切り出し、安倍晋三首相が野党共闘に危機感を燃やし、さまざまな攻撃を繰り返していることに対して、一つひとつ徹底的に反論しました。


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(写真)椎葉比例候補(右)、浅野選挙区候補(左)の必勝を訴える志位委員長=23日、千葉県のJR津田沼駅前

 志位氏は、安保法制=戦争法の廃止に対する安倍首相の「日米同盟の絆を壊していいのか」との発言について、「私は問い返したい。『日米同盟』の名で、日本国憲法を壊していいのか。そんな権利は誰にもありません」ときっぱり反論しました。

 さらに、「安倍首相の言う『日米同盟』とは何か」と問いかけました。志位氏は、日本記者クラブ主催の党首討論会(21日)で、安倍氏が著書で「軍事同盟は“血の同盟”」と集団的自衛権の必要性を説いていたことを指摘して「安倍氏は日米同盟を『希望の同盟』というが、安保法制によって日米は『血の同盟』になったのではないか」とただしたことを紹介。これに対して、安倍氏は否定できなかったと強調し、「ここに真実があります。米国の無法な戦争のために、日本の若者を駆り立て、日本の若者に血を流せというのが集団的自衛権にほかなりません。こんな恐ろしい道は断じて許せません」と力を込めました。

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(写真)志位委員長と、いわぶち比例候補、森選挙区候補の訴えを聞く人たち=23日、札幌市

 また安倍首相が「共産党は自衛隊が憲法違反だと主張している」「こんな無責任な人たちに未来を託すことはできない」などと攻撃していることに対して、ズバリ反論。「自衛隊は憲法違反の組織です。しかし、国民の合意がない間はなくすことができません。将来の展望として、国民の合意で憲法9条の完全実施に向けて一歩一歩進んでいくのが、共産党の方針です。これは無責任どころか、憲法を守ることと国民の命を守ることの両方を追求する一番責任ある態度です」と述べました。そのうえで志位氏が「いま問われているのは、自衛隊が違憲か合憲かではありません。自衛隊を、海外の『殺し、殺される』戦場に送っていいのかどうかです。それをやってはいけないと野党は結束しています。憲法違反の暴挙をはたらいた勢力に、共産党の躍進で退場の審判を下そう」と訴えると、「そうだ」の声と拍手が鳴り響きました。

 また、志位氏は、安倍首相が遊説で憲法改定を一切口にせず、争点隠しを図っていると批判。「自民党改憲案」は戦力不保持を定めた9条2項を削除し、「国防軍」創設を明記して、海外での武力行使を無制限に認めるものだと批判し、「民放の党首討論で安倍氏に繰り返し聞きましたが、最後まで『9条に手を付けない』と言えませんでした。安倍改憲の本丸は9条改憲です。『海外で戦争する国』を完成させる。ここに安倍氏の野望があります」と述べ、日本共産党の躍進でストップの審判を下そうと訴えました。

札幌

 志位和夫委員長を迎えた街頭演説で、平日の昼、大勢の聴衆が集まった札幌・大通公園。いわぶち友比例候補は「全道を駆け回り、どこへ行っても安倍政権への怒りの声が寄せられる」と語り、与野党が激しく競り合う改選3の北海道選挙区の森つねと候補は「北海道から野党共闘をもっと強くし、国民の声で動く新しい政治をつくろう」と訴えました。

 志位氏は、いわぶち候補をはじめベストナインの比例候補の必勝とともに、「この北海道は大激戦です。勇気と優しさと若い力で政治を変える森つねとさん。必ず国会へ押し上げてください」と呼びかけました。

 「TPP(環太平洋連携協定)も大争点です」と語りかけた志位氏。安倍政権が、自民党も賛成した「国会決議」にも反しておきながら「聖域を守った」と強弁していることについて、「このような大ウソは許してはいけません。TPPストップの願いを日本共産党に寄せてください」と訴えると、「そうだ」と力強い声がかかりました。

千葉・津田沼

 志位和夫委員長は夕方には千葉県習志野市の津田沼駅前の街頭演説に駆けつけ、比例での党躍進の大波を起こすとともに、千葉選挙区(改選3)では「県民の願いある所どこにでもいく、本当に頼もしいお母さん政治家、浅野ふみ子さんを国会に押し上げ、千葉県初の共産党の参院議員を誕生させよう」と呼びかけました。

 花の谷クリニックの伊藤真美院長が「共産党がブレない政策を掲げつつも、推し進めてきた野党共同が私たちに希望となっている」と期待を語りました。浅野ふみ子選挙区候補は「暮らしを支える政治に切り替える仕事をさせてください」と熱弁。椎葉かずゆき比例候補は「戦争への道、独裁への道にノーの審判を下し、日本共産党を伸ばして平和と民主主義への道を歩んでいこう」と訴えました。

 戦争法や改憲をめぐる問題とともにアベノミクスの失敗についても言及した志位氏は、格差をただし、経済に民主主義を確立する、税金の集め方・使い方・働き方の「三つのチェンジ」を訴えました。

 この中で志位氏は、安倍首相がにわかに言い出した「働き方改革」の言行不一致ぶりを批判。「長時間労働の是正」と言うなら「残業代ゼロ法案」の撤回が先決だと強調し、残業時間の上限の法的規制の必要性を訴えました。さらに、非正規の正社員化への流れをつくる雇用のルールの強化や最低賃金の大幅引き上げを力説。「経済政策の軸足を財界応援から暮らし応援に切り替える。この仕事は、党をつくって94年、財界献金をビタ一文受け取ったことがない共産党でこそできます」と支援を訴えると、力強い拍手がわき起こりました。


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