2016年6月23日(木)
野党共闘が本格始動
1人区 統一候補、市民と共に
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32すべてで野党統一が実現した参院選1人区。22日の公示日は、統一候補が、市民・野党代表とともに出陣式にのぞみ第一声をあげました。日本共産党の山下芳生副委員長が山口選挙区、穀田恵二国対委員長が香川選挙区の第一声・出陣式にかけつけました。
山下副委員長と菅元首相が応援
山口 こうけつ候補
安倍首相の地元、山口選挙区の野党統一候補=こうけつ厚氏は山口市内で第一声を上げました。応援に駆けつけたママの会代表、日本共産党の山下芳生副委員長(参院議員)、民進党の菅直人元首相(衆院議員)ら野党3党の代表らと声をあわせ、「山口から日本を変えよう」と唱和しました。
雨の中、公園に集まった市民らの激励を受け、前山口大学副学長のこうけつ氏は「私は立憲主義を取り戻したい。大学を飛び出し、みなさんとともに取り戻す」と訴えました。
山下氏は「市民と野党が力をあわせて政治を変えるチャンスだ」と述べ、「こうけつさんや私たちの政策を県民に伝え抜き、勝利の扉をこじ開けよう」と呼びかけました。
菅直人元首相は「最高の候補者を市民と野党共闘の中で擁立できた。山口から日本を変える大きな一歩にしよう」と強調。社民党の金子哲夫元衆院議員は「山口が変われば日本は必ず変わる」と訴えました。日本共産党の松田一志比例候補が紹介され、「頑張れ」と声援が送られました。連合山口の中繁尊範会長も出席しました。
「アベ政治を許さない」のポスターを持参した周南市の藤本明美さん(67)は「周りの人に地道に語りかけていくのが私たちの仕事。必ず勝利させたい」と話しました。
多彩な県民が集まる
宮城 桜井候補
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宮城選挙区の市民と野党の統一候補=桜井充・民進党参院議員の仙台市での第一声には、野党代表、首長、県議、市議、女性議員の会、若者、労働組合や医師会関係者など多彩な人が集結し熱気につつまれました。
民進党の安住淳県連代表(党国対委員長)が「首相は『民進党には共産党がもれなく付いてくる』というが、共産党だけではなく、社民党、市民、弁護士会、医師会、農家みんなの共闘だ」と強調。中島康博共産党県委員長は「戦争か平和かの分かれ目。投票箱のふたがしまるまで全力をつくす」、岸田清実社民党県連合代表は「立憲主義回復の夜明けをつくろう」と訴えました。
シールズ東北の久道瑛未(ひさみち・えみ)さん(20)が「若者から希望を奪う政治はもうたくさん。学生もママもおじさんもおばさんも政治家も、最後まで一つになって、絶対勝ちたい」と述べると、大きな拍手がわき起こりました。
村井嘉浩県知事が「桜井氏は復興加速になくてはならない人。必勝を祈る」とのメッセージを寄せました。
戦前に戻る改憲 阻止
徳島・高知 大西候補
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参院選徳島・高知選挙区の大西そう統一候補は高知市内で出陣式を行い、「憲法にもとづく当たり前の政治を取り戻す」と第一声をあげました。
雨が激しく降るなか、高知駅前には約300人が参加。大西候補が「アベノミクスから生活向上の支援に切り替え、戦前に戻る憲法改正の流れを止める。そのために国会の構成を変えよう」と力強く訴えると「そうだ」の掛け声と大きな拍手が起こりました。
日本共産党の春名なおあき参院比例候補は「介護、保育など、共通政策は豊かに進化している。野党共闘は(安倍首相がいう)『野合』ではなく『希望』だ。国民が主人公の政治に変えよう」とあいさつ。民進党の広田はじめ参院議員は「違いを乗りこえ野党共同した。正義の弁護士を必ず国会へ」と訴えました。社民党の久保耕次郎県連代表、新社会党の小田米八県委員長が団結ガンバロウのかけごえをあげました。
高知市の介護福祉士は「自民党を倒したい。初めての野党共闘の力で、大西さんを国会へ押し上げたい」と語りました。
群馬の空気が変わる
群馬 堀越候補
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群馬選挙区の堀越けいにん野党統一候補は、前橋市の県庁前で第一声をあげました。日本共産党の梅村さえこ衆院議員、民進党の宮崎岳志衆院議員、社民党の小林人志県連代表、「ぐんま市民連合へいわの風」共同代表の藤井正希・群馬大学准教授が駆けつけました。
堀越候補は、戦争する国づくりにひた走る安倍政権を批判し、「私たちのくらしを守り、子どもたちに平和な日本を受け渡すため、間違いなく勝ちます」と決意を表明すると、聴衆から大きな拍手が起きました。
梅村氏は、「堀越候補は市民の中から誕生した、庶民の立場に立ち人の痛みが分かる素晴らしい統一候補だ」と述べ、「首相をたくさん生みだしたこの群馬が変われば、必ず日本は大きく変わります。堀越候補の勝利のために共産党も全力で頑張ります」と訴えました。
演説後、堀越候補と固く握手した男性(72)は「群馬の空気が変わると期待している。生活と政治を結び付けて、プロ(政治家)だけでなく、市民も政治の一端を担うんだと感じさせてくれる人だ」と語りました。
自由・民主主義の大義
新潟 森候補
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新潟選挙区では「野党統一勝利必ず」の強い期待を受け、森ゆうこ候補が新潟駅前で第一声をあげました。参加者が一斉に「政治を変える。市民が変える。」のポスターを掲げてコールすると「頑張れ」の声援が飛びました。
森候補は、「オール野党と市民は一つ。憲法違反の安保法廃止、立憲主義の回復、憲法を守るために、最後まで全力をあげる」と表明。自公の“野合”批判に反論して、「私たちには自由と民主主義、平和を守る大義がある。誇りを持ちたたかう」と熱く訴えかけました。
市民団体「オールにいがた」、連合新潟などが勢ぞろい。共産党の藤野保史衆院議員(政策委員長)や民進党の黒岩宇洋(たかひろ)県連会長、社民党の小山芳元県連代表があいさつし、新社会党、緑の党代表が紹介されました。
藤野氏は、「憲法じゅうりんなど安倍政権はあまりにひどい。審判を下す絶好のチャンスです」と語り、野党勝利にむけ全力を尽くすと決意を述べました。
参加した20代の女性は、「秘密保護法や安保法と(強行され)怖いです。それと対決する人をと思い来ました」と話しました。
民進・社民幹部が応援
香川 たなべ候補
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日本共産党公認の野党統一候補・たなべ健一香川選挙区候補の出発式は高松市で行われ、穀田恵二国対委員長らの応援を受けて第一声をあげました。
たなべ候補は「野党統一候補として香川から国政に挑戦します。35歳になったばかりですが、若いみなさん、国民のみなさんと共に政治を変えようと頑張る」と元気いっぱい訴え、盛んな拍手をあびました。
出発式には、共同する各党代表も参加。民進党の山本悟史県連幹事長、社民党の高田良徳県連代表、新社会党の井角操県本部委員長が支援を表明。民進党県連代表の小川淳也衆院議員が「香川から新たな歴史を刻みましょう」と呼びかけるメッセージを寄せました。
あいさつした他にも民進党や社民党の県議や市議らが何人も駆け付けました。両党の支援者も多数参加し、「そうだ」「がんばれ」などとかけごえをあげ激励。ママの会や市民連合のメンバーも色とりどりの風船やタペストリーを手に声援を送りました。
穀田氏は「たなべ氏を野党統一候補にしていただいたことにより、全国の野党共闘は加速しました。スクラムを組んで私たちが国民の多数派だということに確信をもって頑張りたい」と力を込めました。
市民連合@かがわの近藤浩二代表、ママの会の鈴木めぐみさんも訴えました。