2016年6月22日(水)
高浜延長認可に抗議
市民団体声明“取り消しを”
原子力規制委員会による関西電力高浜原発1、2号機の運転期間の延長認可に対し、市民団体が20日、抗議声明を発表しました。
原子力規制を監視する市民の会など16団体は、延長認可についてはパブリックコメントも実施せず、住民や市民、自治体の意見を聞かず、「許可ありきで審査を急いだ」ことを批判。前原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦氏が、関電大飯原発などの地震動の評価が「過小である」可能性を指摘しているとして、「認可を取り消し、直ちに廃炉にすべき」と主張しています。
国際環境NGOのグリーンピースジャパンは、世界で閉鎖された原発の平均運転年数が24・7年であり、現存する最も古い原発は運転開始から47年だと指摘。「老朽原発の運転という世界でも未知のリスクの領域に入っていく」として、「地震国で福島第1原発事故を経験した日本が検討すべき選択肢とは到底言えない」と批判しています。