2016年6月22日(水)
地位協定改定・海兵隊削減
翁長知事らが要請
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沖縄県の翁長雄志知事ら基地関係自治体による「沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会」(軍転協)のメンバーは21日、関係省庁や在日米国大使館に、元米海兵隊員の軍属による女性暴行殺人事件に抗議するとともに、日米地位協定や海兵隊の削減を含む基地の整理・縮小を要請しました。
知事は「日米地位協定は不平等条約だ。日本は本当に独立しているのか。不平等で日本国民が守られていない」と指摘。「抗議ではなく、日米地位協定の改定をしっかりやって、基地の縮小をしっかりやってほしい」と強く求めました。
また、日米両政府が地位協定の「運用改善」を検討していることについては、記者団に「抜本的なものではない」と不満の意思を示しました。
軍属が勤務していた嘉手納基地を抱える當山宏・嘉手納町長は「今回のような残虐な事件はどの地域でも起こりうる。綱紀粛正ということではもうらちがあかない。やはり、今回の日米地位協定の改定こそがより有効な解決策だ」と述べました。
北中城村の新垣邦男村長は、「こういう残虐な犯行には軍人の本質が出ている。綱紀粛正や再発防止では沖縄県民は収まらない。海兵隊の撤退をすべきだ」と求めました。