2016年6月22日(水)
主張
参院選きょう公示
歴史の岐路、国民と力合わせて
第24回参院選がきょう公示されます(7月10日投開票)。戦争法成立を強行し、さらに明文改憲へ執念を示す安倍晋三政権の危険な動きと、それにたいする国民・市民・野党の共闘・共同がかつてなく広がるなかでの歴史的選挙です。平和・民主主義の問題でも、経済・暮らしの問題でも、国民の声に反する安倍政権の暴走をどうしても止めたいという国民の声は切実です。暴走政治ストップ、新しい政治へ転換を―。日本の命運がかかった参院選を、国民・野党と力を合わせ、未来を切り開く選挙にしていこうではありませんか。
「立憲主義の回復」に大義
「政治を変える 市民が変える」「みんなのための政治を、いま」。参院選公示前、日本共産党、民進党、社民党、生活の党の党首や市民らが立ち並び選挙勝利へ向けて共同街頭演説を行うという、これまでにない光景が全国各地で繰り広げられ、注目を集めました。
今度の参院選は、昨年9月、安倍政権が圧倒的多数の国民の声を踏みにじって戦争法成立を強行してから初めての国政選挙です。
日本の平和と立憲主義が重大な危機に直面するなか、戦争法(安保法制)の廃止、立憲主義の回復を太い柱にして、全国32のすべての1人区で野党共闘が実現したことは極めて重要です。ときの政権を打倒することを正面の目標に掲げて、野党と市民が全国的規模で選挙協力を行い国政選挙にのぞむというのは、日本の戦後政治でも初めての経験です。このこと自体が「政治は変えられる」という国民の期待と希望を広げています。暴走ストップを願う広範な人たちの思いを結集し、自公を打ち負かしていくことがいよいよ重要です。
安倍首相や自公、おおさか維新などは野党共闘を「野合」などと非難しますが、道理は全くありません。「立憲主義回復」は、憲法を守るまっとうな政治を取り戻し、政治の土台を再建する緊急課題です。政策のあれこれの違いを横においても最優先にすべき大義があります。国民・市民の期待に応えた野党共闘は、戦争法廃止・立憲主義回復のほか、暮らしを守るための「共通政策」も豊かに発展させています。国民の声に真っ向から反し、立憲主義という政治の基盤を破壊する安倍首相らに野党共闘を攻撃する資格はありません。
「4野党プラス市民」対「自公とその補完勢力」という選挙の対決構図はますます鮮明です。1980年初頭につくられ、日本の政治変革にとって大きな障害になった「日本共産党を除く」という壁は完全に崩れています。そのなかで共産党が野党共闘の重要な一翼を担うという画期的な参院選です。国民・市民とさらに手をたずさえ、歴史に刻まれる政治戦を壮大な規模でたたかおうではありませんか。
新しい未来をともに開く
安倍政権がもくろむ改憲と「戦争国家」への道を絶対に許すことはできません。日本共産党は野党統一候補の必勝、比例代表の「850万票以上、15%以上」実現によるベストメンバー9人の当選、複数区での議席獲得・勝利へ全力をあげてたたかいます。安倍政権と対決する確かな足場と建設的対案を持ち、野党・国民との共同を大切にし、責任ある政権構想を示す日本共産党を大きくすることが、政治の危機を打開し、未来をつくると力を込めて訴えていきます。