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2016年6月21日(火)

きょうの潮流

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 参院選政策が各政党から発表されています。原発について自民党は「安全性を最優先し、原子力規制委員会によって世界最高レベルの新規制基準に適合すると認められた場合…再稼働を進める」と明記。新規制基準を持ち出しての原発の「安全神話」です▼昨日、運転期間が40年を超えた関西電力高浜原発1、2号機の運転延長を規制委が認可しました。1号機は2034年11月まで、2号機は35年11月まで運転できるといいます。老朽原発をいっそう酷使する危険な道に進むことになります▼この審査で驚いたことがあります。関電は、原子炉内の構造物の耐震性を評価する際、従来の手法で計算すると許容値を超えるから、と新手法を提案。規制委は新手法が妥当かどうかを確かめるため、実際に設備を揺らす試験を要求したものの、試験は延長認可の後でも構わないと決めたのです▼規制委のルールは期限内にすべての審査を終えることであり、期限は7月7日でした。しかし、肝心の耐震性の安全性は確かめないまま。「安全」は二の次です▼高浜原発3、4号機の運転停止を命じる仮処分決定を出した大津地裁が、その執行停止を求めた関電の申し立てを退けました。理由は明快です。福島第1原発事故の原因究明は「道半ば」であり、新規制基準に“合格”したからといって「安全性が確保されたとみることはできない」と▼老朽原発まで動かす安倍政権の原発固執政策をこのまま続けさせるのか。チェンジの意思を示す選挙があす公示されます。


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