2016年6月20日(月)
翁長知事 「海兵隊撤退」に初言及
沖縄県民大会 県政での取り組み決意
沖縄県の翁長雄志知事は19日、那覇市内で開かれた元海兵隊員の米軍属による女性暴行殺害事件に追悼・抗議する沖縄県民大会のあいさつで、「知事として県民の先頭に立って、海兵隊の撤退・削減を含む基地の整理・縮小に取り組んでいく」と決意表明しました。
翁長知事が「海兵隊撤退」に県政として取り組む考えを示したのは初めて。
事件を受けて「全基地撤去」の声が急速に県内で高まる中、沖縄県議会は海兵隊撤退を求める決議を全会一致で初可決(5月26日)。同日の県民大会の決議にも「海兵隊撤退」が盛り込まれており、辺野古新基地建設の阻止を一致点にしてきた翁長県政が、県民世論・県議会と一致する形で、新たな一歩を踏み出しました。
知事は大会後、記者団の取材に「『海兵隊撤退』の中には、『基地の整理・縮小』も、『新辺野古基地を造らせない』ということも、『全面撤退』も、県民の思いがそれぞれ集約されている。違うところはあっても、県民の思いは一つだ」と語りました。