2016年6月18日(土)
高浜再稼働認めず
大津地裁 関電の申し立て却下
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関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働禁止を命じた仮処分決定(3月9日)について、大津地裁(山本善彦裁判長)は17日、関電が申し立てた執行停止請求を却下しました。(関連)
決定は、福島原発事故の「原因究明が完遂したと認めることはできず、新規制基準に従って設置変更許可を受けたことそれ自体によって安全性が確保されたとみることはできない」と指摘。新規制基準に依拠し規制が具体的にどのように強化されたのか関電に立証を求め、執行停止の申し立てには理由がないと退けました。
裁判所前で、福井原発訴訟(滋賀)原告団長の辻義則氏(69)=長浜市=が「3月の仮処分決定が守られ、高浜原発は引き続き動かすことができない。きょうの決定は県民や全国の脱原発を願う人の期待にしっかり応えるものになっている」と述べると、集まった支援者から「その通り」と声が飛び、大きな拍手が起こりました。
高島市の男性ん(75)は「福井で原発事故が起こっても幹線道路が1本しかなく逃げようがない。いつまでも止まっていてほしい」と話し、大津市の男性(63)は「裁判とともに住民の声で原発を止めたい」と語りました。