2016年6月16日(木)
仏で世界的な武器見本市
日本の防衛装備庁が初参加
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【パリ=島崎桂】世界最大規模の武器見本市「ユーロサトリ」が13日、パリ北郊ビルパントで開幕しました。17日まで。日本からは、NECや三菱電機など10社に加え、昨年新設された防衛装備庁が初参加しました。
防衛装備庁は、武器の調達、開発、輸出などの一元的な管理を目的に創設されたもの。同庁の担当者は今回の参加について、防衛装備政策の立案や同庁のPR、日本の技術力を諸外国に知ってもらうためと説明しました。
日本企業のブースでは、最新の情報通信システムや汚水浄化車、サーチライト、冷却装置付きの衣服などを展示。今回初参加した三菱電機の担当者は、「市場トレンド(流行)の調査が主な目的」と話しました。
各国の政府・企業のブースには、無人機や戦車、ミサイル、銃器などが並び、各国軍人らが商品説明を受けていました。
会場前では同日、複数の市民・平和団体によるユーロサトリへの抗議行動が行われ、参加者は「死の商売にストップ」などと唱和。特に、パレスチナ自治区への攻撃を繰り返すイスラエル企業の出展禁止や、同国との通商禁止を求めました。
抗議を主催した「仏平和運動」や「核軍縮市民行動」など約20団体は今月1日、「パリでの武器見本市に反対」する請願署名を開始。呼び掛け文の中、「昨今の国際情勢において、武器使用による主な犠牲者は一般市民だ」と訴えました。