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2016年6月15日(水)

きょうの潮流

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 事件を経験した自分だから―。今月8日に15年を迎えた大阪・池田小の児童殺傷事件。今も心にいる被害者の声に耳を澄ませ、教師や学童保育の指導員、介護や心理学の道に進む当時の生徒や遺族の姿がありました▼突然大切な人を奪われる苦しみ。暗闇の中の長い旅路。私たちは、何を求めているのか、何ができるのか、何をしなければならないのか。その答えを探すように、池田小の遺族と米国の高校で起きた銃乱射事件の遺族が数年前に出会いました▼なぜ、わが子が犠牲に。無差別殺人に遭った遺族の絆は生きる意味や社会のありようへと導かれていきます(『たましいの共鳴』)。憎しみや差別、暴力に満ちた世界になってはいけないと▼米国でまた銃の乱射事件が起きました。未明のナイトクラブに響いた銃声と悲鳴。100人を超える死傷者は同様の事件としては米史上最悪に。容疑者の男は過激組織ISに忠誠を誓っていたといいます▼標的にされたのは同性愛者が集う場所でした。オバマ大統領は「テロ行為であり、ヘイト(憎悪)行為だ」と非難しました。アフガニスタン移民の両親をもち、米国で生まれ育った容疑者。事件の背景からは米国が抱えるさまざまな問題が浮かんできます▼個人所有の銃が2億から3億丁といわれる米国。いくらテロ対策を厳しくしても氾濫する銃を規制しなければ、痛ましい事件は後を絶たないでしょう。子を亡くした遺族は今も語り続けています。「悲劇のあとに問われるのは、人類の責務です」


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