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2016年6月14日(火)

熊本地震から2カ月

がれき撤去 大助かり

共同センター ボランティアのべ170人

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(写真)市内各地でがれき撤去に汗を流すボランティア。熊本県の労働組合や民主団体、日本共産党などでつくる「熊本地震被災者支援共同センター」が呼びかけ、2カ月でのべ170人が参加しました=12日、熊本市

 熊本地震発生から14日で2カ月を迎えました。今も多くの被災者が厳しい状況に置かれたままです。

 熊本県災害対策本部によると、県内の避難者は13日現在で145カ所に6431人。大半の避難所で弁当支給が1日3食中1食のままなど、環境改善が急がれます。

 地震による同県内の住宅被害は約14万棟にのぼります。仮設住宅は同日現在、16市町村で2951戸が建設着手されましたが、完成は3町232戸にすぎません。

 震度1以上の揺れが2カ月間で1700回を超え、12日夜にも八代市で震度5弱を観測しました。地盤が緩んだ状態で梅雨入りしており、二次災害の危険性も増大。すべての課題で国の手厚い支援が至急に求められています。

 熊本県の労働組合や民主団体、日本共産党などでつくる「熊本地震被災者支援共同センター」は被災者に寄り添い、生活・生業(なりわい)再建に力をつくそうとボランティアへの参加を呼びかけています。2カ月間で全国から、のべ170人が集まり、がれき撤去や被災者の要望の聞き取りなどに汗を流しています。

 12日には、熊本市南区の夫妻宅のがれきを撤去しました。妻は「崩れかかったブロック塀に、2カ月たっても手をつけられずに困っていました。役所にも頼みましたが、いろいろ理由をつけて取り合ってもらえません」と話し、手際良く撤去作業に取り組むボランティアを見守りながら、「大助かりです」と喜んでいました。

 岡山県倉敷市職員労働組合の原賢太朗さん(50)は2回目の熊本入りです。最初は自治体間の要請で職員として、今回はボランティアとして駆けつけました。「前回の訪問で高齢者には(力のいる作業など)困難なことが多く、ボランティアの助けが必要だと実感しました。できる限りの支援をしたい」と語りました。


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