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2016年6月14日(火)

きょうの潮流

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 激震で崩れ落ちた山が国道57号をのみ込み、阿蘇大橋を崩落させました。今は跡形もない橋のたもとからすぐのところに東海大学農学部のキャンパスがあります▼南阿蘇村のこの一帯には、同大の学生が暮らすアパートが立ち並んでいました。激しい揺れは学生アパートを何棟も押しつぶし3人の若者が帰らぬ人に。あれから2カ月、犠牲者がでた建物の前に供えられた、たくさんの花束が悲しみをさそいます▼自らも被災し実家などに避難した学生のなかには、再び村に戻って地元住民を支援している人もいます。壊れた民家の片づけを手伝っていた2年生の男子学生は、こう語りました。「世話になった村の人たちのために、少しでも役立ちたいんです」▼被災地には県内外から多くのボランティアがかけつけています。そのなかには被災者でありながら、復興のために汗を流す若者も少なくありません。そのひたむきな姿には、被災地の希望を感じます▼しかし、ボランティアの善意に頼るだけでは解決できない厳しい課題が山積みです。避難所の生活環境改善、住まいの確保、生活と生業(なりわい)再建…。震災復興のために「やれることは何でもする」と大見えを切った安倍首相。被災地の現実は、その言葉とは程遠い▼熊本市で12日に催された大集会で市民・野党統一候補、あべ広美さんは戦争法反対や震災復興を語り、こう呼びかけました。「みなさんの希望を裏切らない政治の実現を必ず」。その姿がボランティアの若者とダブって見えました。


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