2016年6月14日(火)
首相は改憲言及避け争点隠し
自民党改憲草案は大争点
記者会見で小池氏が主張
|
日本共産党の小池晃書記局長は13日の記者会見で、安倍晋三首相が参院選に向けた全国遊説で改憲への言及を避けていることについて、「争点隠し以外のなにものでもない」と批判しました。
小池氏は、安倍首相が1月の年頭会見で改憲が参院選の争点だと述べ、1月のNHK日曜討論では、参院選で改憲発議に必要な3分の2の議席確保を目指すと明言していたことに言及。選挙が終われば明文改憲に踏み出そうとしていることは明らかだと指摘し、「憲法は、国の根幹にかかわる問題であり、大争点にして安倍改憲を許さない審判をくだしていきたい」と強調しました。
そのうえで、小池氏は、6月12日のNHK日曜討論で、自民党の茂木敏充選対委員長が野党に「(改憲の)対案をだせ」と迫ったことをあげ、「『対案をだせ』ということは、自民党の改憲草案で選挙をたたかうということになる」と指摘。「自民党の改憲草案は基本的人権を『侵すことのできない永久の権利』と定めた憲法97条を削除し、『国家緊急権』の名のもとに憲法停止状態をつくり、『国防軍』を創設する、というものだ。こんな時代逆行の改憲草案を自民党の提案だと堂々と認めた以上、改憲草案そのものを大争点にしていかなければいけない」と述べました。