2016年6月12日(日)
「政治変えたい」思い結集
共産党演説会 空前の熱気 参加者2.3倍 14年総選挙前
日本共産党が各地で開いている演説会や幹部参加の演説会が活気と熱気であふれ、参加者が2014年の総選挙前の2・3倍となる空前の盛り上がりを見せています。11日は、さいたま市(志位和夫委員長)、大阪市・堺市(小池晃書記局長)など全国10カ所で行われました。党の全国遊説は3月以降、10日までに16万6千人が参加。演説を初めて聞く有権者も多く、「みんなの思いを結集して新しい日本を目指してほしい」との声も上がるなど“政治を変えたい”の願いを結集したものとなっています。
埼玉
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さいたま市の大宮駅前では、照り付ける日差しのなか、赤とオレンジの旗を掲げた伊藤岳埼玉選挙区予定候補を応援する「岳サポ」メンバーが太鼓のリズムに合わせて「選挙に行こう」とコールし注目を集めました。志位氏の訴えが始まると、人垣が二重、三重に広がりました。
初めての選挙という予備校に通う男性(18)は、「いろんな政党の話を聞きたい」と足を止めました。「安保法制をゴリ押ししたのはよくないし、日本を豊かにしたお年寄りにきつい生活をさせる政治はおかしい。共産党は選択肢の一つ」と話しました。
参院選が初投票という高校3年生は「共産党が共闘の提案でひと肌脱いだのは偉い。政権が変われば、政治に失望していたままで黙っていた人たちも姿を現すと思う」と期待しました。
メディア関係の下請けで働く男性(25)は日本共産党の演説を聞いたのは初めて。「(安倍首相は)『1億総活躍社会』というけど、今までさんざん競争をあおって負け組を退場させてきたのは自民党でしょ。もう信用しません」と断言。共産党の若者向けパンフ『JCPマガジン』を受け取りました。
大阪
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小池氏はわたなべ結参院大阪選挙区予定候補とともに、大阪府の堺市・南海堺東駅前、大阪市・梅田ヨドバシカメラ前で訴え。演説が始まると聴衆が膨れ上がり、盛んに声援が送られ、「戦争法廃止」などのプラカードが揺れました。
福祉職場で働く女性(47)は「ここまで野党共闘が進んだのはすごい。大阪ではまだまだ維新への幻想が強いけど、堺でも(市長選で)共同の力が大阪維新政治を打ち破った」とふりかえり、与党とおおさか維新の改憲勢力を少数に追い込みたいと語りました。
岡山
市田忠義副委員長・参院比例予定候補を招いて岡山市で行われた演説会。会場の1階、2階席は開会前に埋まりました。
市田氏、春名なおあき比例予定候補、黒石健太郎統一予定候補らが訴えるたびに、拍手や声援がホールに満ちました。
保育士の女性(21)は「今日の話を聞いて、政治について学びたい、無関心ではいられないと思った。この思いを周りにも伝えたい」と語りました。
群馬・共同街宣
参院群馬選挙区の堀越けいにん野党統一予定候補の勝利をと、高崎駅西口で行われた市民と野党の共同街宣では、山下芳生副委員長が訴えました。聴衆がみるみる膨らみ、駅前のデッキ、階段には「安倍政権NO」のプラカードを掲げる多くの人の姿がありました。