2016年6月10日(金)
米軍属再逮捕 基地なくすしか
沖縄「我慢し続けた。もう限界」
沖縄県うるま市の20歳の女性会社員が遺体で見つかった事件で、元米海兵隊員だった米軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)が殺人と強姦(ごうかん)致死容疑で再逮捕されたことに対し、県民からは怒りの声が相次ぎました。
今帰仁(なきじん)村の女性(62)は「大事に育てられた大切な命が奪われてしまった。残酷で許せない。人を殺す訓練をする基地があることで事件につながる。怒りは頂点に達しています。何度訴えても繰り返される現状を変えるには、基地自体を無くすしかない」と話しました。
豊見城(とみぐすく)市の女性(66)は「県民の人権が踏みにじられている。人を殺す軍隊という構造に莫大(ばくだい)なお金をかけているのもおかしい。軍隊を一掃しないといけない」と話します。
沖縄市の女性(73)は「悲しくて、悔しい。被害女性に何もしてあげられなかった自分に対する腹立たしさもあります。二度と繰り返さないためにも全基地を撤去しないといけない」と言いました。
戦争を体験した浦添市の男性(79)は「基地に事件はつきもの。日本政府が米軍基地を沖縄に置き続けたこともいけない」と話しました。
南城市の女性(73)は「基地がある限り、事件がもう起こらないと言えない。基地が無くなるまで抗議し続ける」と憤りました。
八重瀬町の女性(60)は「戦後70年間、沖縄は我慢し続けてきたけど、もう限界。怒りを通り越している。基地の整理縮小ではだめ。米軍は沖縄から出ていってほしい。県民は全基地撤去とはっきり言っていい。19日の県民大会(午後2時開会、那覇市の奥武山陸上競技場)はそのスタートになると思う」と話しました。