2016年6月10日(金)
憲法9条は仏の願い
世界各国の宗教者ら平和行進
大阪
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日本国憲法9条を堅持し平和な世界をつくろうと、世界各国の宗教者たちが9日、大阪・御堂筋で平和行進を行いました。「憲法9条は仏の願い」と声を上げ、戦争法の廃止と憲法9条改悪に反対を訴えました。
参加者は、「変えてはならない法がある」「戦争協力二度とせん」とコール。それぞれの宗教・宗派を象徴する服装でデモ行進しました。
デモに先立ち8日、大阪市内で公開講演会が行われ、高橋哲哉・東京大学大学院教授が日米安保条約や沖縄の米軍基地の存在にふれながら憲法9条の意義を力説しました。
高橋氏は、沖縄県で相次ぐ米軍の犯罪・事件を受け、基地撤去こそが沖縄県の民意になっていると強調。米軍基地をなくすことで憲法9条がさらに生きてくると述べました。
そのうえで、9条の精神を完全に実施するためには、日米安保条約を日米平和友好条約に変え、日本が東アジア諸国との間に信頼関係を醸成したうえで米軍に依存しない安全保障体制をつくることが重要だと語りました。
アジアキリスト教協議会総幹事のマシュー・ジョージ氏は、安倍晋三政権による海外への武器輸出は、憲法9条の精神をないがしろにするものだと厳しく批判しました。