2016年6月9日(木)
野党と市民の結束で森ゆうこ予定候補勝利必ず
新潟・長岡 志位・小沢・安住氏ら訴え
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参院選新潟選挙区(改選数1)の森ゆうこ野党統一予定候補を必ず国会に押し上げようと8日、新潟・長岡駅前で日本共産党の志位和夫委員長、生活の党の小沢一郎共同代表、民進党の安住淳国対委員長、社民党県連合の小山芳元代表ら野党各党の代表が共同街頭演説を行いました。「オールにいがた 平和と共生」が主催し、緑の党の中山均新潟市議、新社会党県本部の小林義昭委員長も並びました。演説開始前から人垣がぐんぐん膨らみ、野党が勢ぞろいし登壇すると、「がんばれ」「絶対に勝とう」と元気いっぱいの声援と拍手がわき起こり、熱気に包まれました。
森予定候補は「みなさんが統一候補に押し上げてくれました。勝たなければいけない」と決意を表明しました。
志位氏は、小沢、安住両氏らと並び立ち、「安倍政権はあまりにも危険です。みんなの力で倒さなければなりません。過去にいろいろあっても未来に向け大同団結して頑張り抜こう」と力を込めて訴えました。森予定候補をはじめ全国32の1人区すべての野党統一予定候補の必勝へ「野党が本気で結束し、市民と心を一つにして、1足す1が3にも4にもなるようなたたかいをして、森ゆうこさんを必ず押し上げよう」と呼びかけました。
小沢氏は「野党が結束して議席を大幅に増やし、与党を減らせば、安倍政権は退陣せざるをえなくなる」と強調。「(野党共闘で)志位委員長と小沢共同代表のご尽力をいただいた」と語った安住氏は、「1人区は全部一本化し、野党は一つになった。魂を入れ、勝たなくてはいけない」と力を込めました。
志位氏は、安倍首相が、野党共闘に危機感を燃やし、安保条約や自衛隊で政策の違うものが選挙協力をやることは「許せない」と攻撃していることに対して、「野党は『安保法制廃止、立憲主義を取り戻す』という大義のもとに結束しています。『立憲主義を取り戻す』とは『憲法を守る政治を取り戻す』ということです。あれこれの政策の違いがあっても、それを横においてでも最優先すべき仕事です」と反論しました。
さらに「安保条約や自衛隊について、共産党が独自に掲げる政策を野党共闘に持ち込むことはしないと、最初からはっきり宣言しています。それにもかかわらず、それを言えば、野党共闘(阻止)が何とかなるというのは考え違いです。『許せない』というなら、立憲主義を破壊し、安保法制を強行した安倍政権こそ許せません」と力強く批判。「そうだ」という声援と盛大な拍手が鳴り響きました。
志位和夫委員長は、「四つの願いを森ゆうこさんに託してください」と語り、(1)憲法違反の安保法制=戦争法をきっぱり廃止し、平和を守り抜く(2)「アベノミクス」をやめ、国民の暮らし最優先の政治に切り替える(3)環太平洋連携協定(TPP)に反対し、新潟の農業、日本の農業を守り発展させる(4)安倍政権による憲法改悪を絶対に許さない―ことを熱く呼びかけました。
志位氏は、「集団的自衛権とはアメリカの無法な戦争に、日本の若者を駆り立てるということです。安保法制=戦争法は廃止しかない」と力を込め、審判を下そうと森候補の必勝を訴えました。
民進・安住淳国対委員長は「集団的自衛権は一言で言えば、他国の戦争に加担するということだ」と批判しました。
暮らしの問題に話を進めた志位氏は、失敗した「アベノミクス」の転換を訴えるとともに、「野党は、安保法制以外でも、『共通政策』を豊かにしてきました」と強調。介護士や保育士の給与引き上げ、ひとり親家庭に対する児童扶養手当の増額、長時間労働の是正、最低賃金の大幅引き上げ、累進所得税など、「アベノミクスによる格差と貧困を是正する」として幅広い政策を紹介し、「その気になれば、政権を担えるぐらい政策が豊かになっています」「国民の暮らし最優先の政治に切り替える。この願いを森ゆうこさんに託してください」と呼びかけました。
志位氏は、TPPについて、「国民に十分な情報提供」「聖域を守る」とした「国会決議」に二重に違反するものだと指摘。さらに、「食の安全、雇用、医療、あらゆる分野で経済主権をアメリカに売り渡すものです」と批判しました。
志位氏は、「『自民党改憲案』を許していいのかどうかは大争点です」と強調。「戦争と独裁に道を開く『安倍改憲』に、森ゆうこさんで断固ストップの審判を下そう」と力を込めました。
社民・小山芳元県連合代表は「安保法制は何としても廃止させよう」と訴えました。
演説を聞いた女性(84)は「野党がまとまってたたかうことを間近で見て感激した。子と孫が6人いるので、戦争だけはしないでほしい。声かけが大事。何としても森さんを当選させるまで頑張り続ける」と語りました。