「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年6月7日(火)

沖縄県議選

翁長与党「大勝利」 自民は“県政奪還”に失敗

辺野古新基地 断念を

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「大勝利」。沖縄県の翁長雄志知事は6日未明、報道陣に対し、県政与党が定数48のうち27議席を獲得した県議選をこう評価しました。安倍政権は名護市辺野古の新基地建設を強行するため、自民党の大量立候補で「県政奪還」を狙いましたが、失敗に終わりました。

政府に失望

 最大の要因は、うるま市で発生した元米海兵隊員の軍属による女性遺体遺棄事件を契機にした情勢の激変です。

 基地問題から逃げてきた自民党は事件に対する有権者の怒りを受け止めることができず、5月25日に県議会で米海兵隊の撤退を求める意見書が可決された際も、採決の前に退席。政府が発表した「犯罪抑止」策は基地の整理・縮小や日米地位協定の改定といった根本的な解決策に一切ふれず、小手先の対策で県民の失望を買うことに。結果的に5人が落選しました。

 これに対し、「基地のない平和な沖縄」を一貫して訴えてきた日本共産党が6議席に躍進し、得票も4年前から大きく増やしました。ここに有権者の意思が表れています。

 もう一つ象徴的なのは、普天間基地を抱える宜野湾市での結果です。1月の宜野湾市長選では、自公推薦の現職が基地問題の争点外しで勝利。自民党はこの結果を“民意”と勘違いし、定数3の宜野湾市区で2人を擁立しましたが、1人が落選。逆に与党は1増で2人になりました。

高まる世論

 2013年末に仲井真前県政と自民党が公約を裏切り、辺野古新基地推進に転じて以来、新基地反対の「オール沖縄」勢力は14年の名護市長選、県知事選、総選挙、そして今回の県議選と勝利を重ねてきました。7月の参院選沖縄選挙区で「オール沖縄」のイハ洋一候補が勝利すれば、決定的な打撃になります。

 加えて、19日にはうるま市の事件に抗議する県民大会が開催されます。辺野古新基地反対にとどまらず、「全基地撤去」へと県民世論が高まる中、辺野古新基地建設を強行する余地は、もはや存在しません。(竹下岳)

沖縄・基地問題をめぐる今後の動き

 6月19日 女性遺体遺棄事件に抗議する県民大会

 〜21日 国地方係争処理委が辺野古新基地で判断

  22日 参院選公示

  28日 沖縄県議会が開会

 7月10日 参院選が投開票

      高江のヘリパッド建設強行?

      国・県「和解」協議第2回会合

図

見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって