2016年6月5日(日)
新しい市民運動で野党勝利を
参院選 市民連合が会見
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民連合)は4日、東京都内で記者会見し、市民の力で新しい政治を実現するため、参院選で野党を勝利させ、安倍政権を退陣に追い込んでいくと表明しました。
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「安全保障関連法に反対する学者の会」有志の佐藤学さん(学習院大学教授)は、市民連合と政策協定を結んだ参院選1人区の候補者は15人にのぼったと報告。市民・市民運動が連帯して政治を動かす日本の政治史上初めての動きだとし、参院選にむけて今後、いっそう動きを強めるとのべ、「参院選で野党が過半数を獲得し、安倍政権を退陣に追い込みたい」と話しました。
「学者の会」有志の大沢真理さん(東京大学教授)は、安倍政権は選挙の争点をぼかそうとしていると批判。アベノミクスの失敗にふれ、賃金などを底上げすることで、経済が成長する力になると語りました。
SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)有志の男性さんは、参院選の争点は、安保法制の廃止と立憲主義の回復であり、自民党が打ち出す改憲をどう考えるかにあると指摘。市民の力で参院選の争点をつくり出していくとのべました。
「安保関連法に反対するママの会」有志の女性さんは、昨年9月の安保関連法強行成立以降も「会」が増え、現在、47都道府県で100を超える会が成立したと報告。自民党の改憲にノーと訴える野党候補に期待したいと話しました。
各地からの報告で、信州市民連合、市民連合・徳島、戦争法の廃止と立憲主義の回復を求める栃木県民ネットワーク、熊本から民主主義を!県民の会の代表が、野党統一候補の実現にむけた取り組みを語り、勝利に向けた決意をのべました。
市民連合と政策協定を結んだ1人区は、秋田、宮城、福島、栃木、山梨、富山、石川、長野、奈良、岡山、山口、愛媛、長崎、熊本、宮崎。政策協定を結ぶ予定のある選挙区を含め、1人区すべてで調整がすすめられています。