2016年6月1日(水)
公園使用 ヘイト不許可
川崎市長 法成立後初の処分
川崎市の福田紀彦市長は31日、ヘイトスピーチ(差別扇動行為)を含むデモを主催してきた人物が申請していた、川崎区の二つの公園の使用許可に対して、申請者に不許可処分を通知したと発表しました。反ヘイトスピーチ法成立(5月24日)後、初めての処分です。
申請者はインターネット上で「川崎発!日本浄化デモ第三弾!」を6月5日に開催すると告知しています。
福田市長は、通知に関するコメントで、申請者が過去のデモにおいて、反ヘイトスピーチ法が定める「不当な差別的言動」を行ってきたとして、「今回も同様の言動等が行われる蓋然(がいぜん)性が極めて高いものと判断」したと説明。「不当な差別的言動から市民の安全と尊厳を守るという観点から、このような判断に至りました」としています。
市議会は5月30日、市議会議員全員の賛同のもと、ヘイトスピーチ根絶のため、断固たる措置を講じるよう求める要望書を福田市長に提出していました。