2016年6月1日(水)
参院選 全1人区で野党一本化
共産党 佐賀で中村氏を支持
かみむら氏比例予定候補に
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日本共産党佐賀県委員会は31日、「市民連合さが」と協定を結び、参院佐賀選挙区で元参院議員の中村哲治(てつじ)氏(民進党公認)を支持することを決めました。これで、7月10日に実施が見込まれる参院選の32の(改選)1人区の全てで野党候補一本化が実現。自民・公明とその補完勢力を打ち負かし、安倍政権を打倒する野党共闘の力がさらに発揮されることになります。
調印した協定書は、30日に市民連合と中村氏が結んだ協定=(1)安全保障関連法(戦争法)の廃止(2)立憲主義の回復(集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回含む)(3)個人の尊厳を擁護する政治の実現=を共産党として尊重し、中村氏を支持することをうたっています。
党佐賀県委員会は31日、かみむら泰稔(やすとし)選挙区候補の擁立を取り下げ、比例予定候補として活動していくことを発表しました。
協定調印後、佐賀市内で記者会見した今田真人県委員長は「戦争法を廃止してほしいという県民の思いが政党を後押しした。中村さん勝利のため全力をつくす」と表明。市民連合の畑山敏夫代表は「共産党の判断がありがたかった。保守的な考えをもった人でも安倍政権に納得できない人は多い」と語りました。かみむら予定候補は「中村氏と市民連合が結んだ三つの約束が参院選の一番の大義です」と語り、比例で奮闘する決意を述べました。
野党候補の内訳は、無所属16人、民進公認15人、共産公認1人。現職が7人、元職が4人、新人が21人です。