2016年5月31日(火)
安倍内閣不信任案提出へ
4野党党首が合意
参院32の1人区で勝利のために協力
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日本共産党の志位和夫委員長、民進党の岡田克也代表、社民党の吉田忠智党首、生活の党の小沢一郎共同代表の4野党党首は30日、国会内で会談し、安倍内閣に対する不信任決議案を共同で提出することで合意しました。日本共産党からは小池晃書記局長が同席しました。
4野党は提出理由として大きく3点(別項)を確認し、詳細や提出時期について国対委員長間で協議するとしました。
志位氏は会談で、「2月19日の当時の5野党党首会談で『安倍政権の打倒をめざす』ことを確認しています。この立場に立てば、安保法制の問題、アベノミクスの破たん、そして強権的なさまざまな政治という問題において、安倍政権に不信任の意志を野党として共同で突きつけるのは当然です」と強調しました。
4野党党首会談ではさらに、▽全国32の参院選1人区のすべてで野党統一候補が実現することをふまえ、そのすべてで勝利を勝ち取るために協力してたたかう▽仮に衆院選・ダブル選挙となった場合には、一挙に協力の態勢をつくりあげる―の2点を確認しました。
志位氏は会談後の記者会見で、参院選1人区について「いろんな協力の形がすでに各地で進んでいます。ぜひ勝利をすべてで勝ち取る努力をしたい」と決意を表明。衆参同日選になった場合に関して、「5月19日の4野党党首会談で、衆議院選挙においても『できるかぎりの協力を行う』と確認しています。そのための具体化の加速を確認しており、それに即して、いろんな協議が始まっています。ダブルとなったら一挙にたたかう態勢をつくりあげる」と述べました。
きょう共同提出
日本共産党、民進党、社民党、生活の党の4野党国対委員長会談が30日、国会内で開かれ、安倍内閣不信任決議案を31日に共同提出することを確認しました。
4野党党首会談での安倍内閣不信任案の提出理由
▽安保法制(戦争法)を強行成立させ、憲法改悪を推し進めることは、立憲主義と平和主義への重大な挑戦である
▽アベノミクスの失敗は、国民生活を破壊し、格差と貧困を拡大した
▽甘利明前大臣の疑惑問題やTPP(環太平洋連携協定)交渉に関する情報開示のあり方、また沖縄問題への対応など、国民の声に耳を傾けない強権的な政治である