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2016年5月30日(月)

きょうの潮流

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 米軍がイラクを占領していた当時のことです。米軍当局などの中枢機関が集中する首都バグダッドの一角は「グリーンゾーン」と呼ばれました。警備は厳重でしたが、迫撃砲などによる攻撃が続発しました▼「ここはグリーンゾーンではない」。国防総省(ペンタゴン)のある米バージニア州で住民からこんな声があがっています。怒りの対象はオスプレイ。米紙ワシントン・ポストが伝えています(19日電子版)▼付近住民は1日約140機ものヘリコプターの飛行にも耐えてきたといいます。しかし、数カ月前からオスプレイが飛行すると「食器棚が揺れ、食器がガチャガチャと鳴る」事態に。ついに堪忍袋の緒が切れました▼「5月10日のことだよ。午後10時16分にわが家の真上を低空で旋回し、9分後にまた飛んだ。家が揺れるほどうるさい」。住み始めて14年という地元住民が同紙に怒りをぶちまけています▼この騒音被害の調査を国防総省に求める条項を盛り込んだ法案が、18日に下院を通過しました。地元選出の下院議員は軍事専門紙マリンコー・タイムズに「解決策を示すときだ」。問題は政治を動かしつつあります▼ペンタゴン周辺住民すら我慢できないオスプレイの爆音。それが今、沖縄など日本の各地を襲っています。ところが米国に撤去を求めるどころか、運用に制約を課さぬ方策まで提起していた日本政府。日本共産党の笠井亮衆院議員が暴露しました。沖縄の琉球新報は社説を掲げました。「いったいどこの国の役所なのか」


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