2016年5月26日(木)
進む規制緩和 保育の現場こんなに過酷
国会内で緊急集会
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思い切った公費の投入による保育士の賃上げと増員、認可保育園の増設を求める緊急集会が25日、国会内で開かれました。全国保育団体連絡会(全保連)などでつくる「よりよい保育を! 実行委員会」の主催。公立・民間園の保育士や保護者などが参加しました。
劣悪な処遇の改善策として、保育士給与を月額6000円上げることなどを発表した政府の「ニッポン1億総活躍プラン」(18日公表、今月中に閣議決定)に対し、「小手先の対応では解決できない」などと批判が相次ぎました。5野党が共同提案した保育士処遇改善法案の国会審議を求めました。
子どもの詰め込み、企業参入などの規制緩和が進むなか「保育士が心を病み次々つぶれていく」「園長ですら1年もたない」という実態を保育士が次々と告発しました。
政府は待機児童5万人分の受け皿として、認可保育園よりも保育士や定員の基準の緩い企業型保育所の導入も打ち出しています。今年3月、都内の企業内保育所で1歳の長男を亡くした女性は「規制緩和は止めないといけない。皆さんでたたかってほしい」と涙ながらに訴えました。
日本共産党、民進党の国会議員が参加。日本共産党からは、田村智子参院議員、畑野君枝、堀内照文の各衆院議員が参加しました。