2016年5月24日(火)
沖縄県議会 与党が抗議決議案
海兵隊撤退も求める
米軍属で元米海兵隊員の遺体遺棄事件で、沖縄県議会の与党会派は23日、在沖米海兵隊の撤退や米軍普天間基地を閉鎖・撤去するとともに「県内移設」断念を求めることをもりこんだ抗議決議・意見書案をまとめました。
26日にも開かれる予定の臨時会に提案され、可決される見通しです。可決されれば、米海兵隊の撤退を求めることは初めてとなります。
これに先立ち、同日開かれた県議会米軍基地関係特別委員会で抗議決議・意見書の臨時会提案に向け、協議が行われました。
自民は「県内移設」断念を拒否
しかし、自民党会派が、新垣清涼委員長が示した案の中の“普天間基地の「県内移設」を断念すること”との要求項目について削除を提起しました。
これに対し、与党の新里米吉委員が、自民党県連は「辺野古を含めてあらゆる選択肢を排除しない」と説明していると指摘し、「県内移設断念」あるいは「辺野古断念」を“検討すること”とする文言修正を提案。ところが自民党会派はこれを拒否し、この項目すべての削除を要求しました。
新里委員は「この事件の根本原因は何なのかを考えれば、沖縄の過剰な米軍基地の存在に触れなければ県民は納得しない。お互いが歩み寄って、“断念を検討すること”というのは最低限の内容ではないか」と求めましたが、自民党会派が最後まで拒否。与党会派が抗議決議・意見書案をまとめました。