2016年5月20日(金)
傍若無人な低空飛行
大平氏 「米軍訓練中止を」
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日本共産党の大平喜信議員は18日の衆院外務委員会で、岩国基地(山口県岩国市)所属の米軍機などが低空飛行訓練で爆音被害を繰り返している実態を告発し、傍若無人な訓練を直ちに中止させよと求めました。
大平氏は、島根県川本町と邑南(おおなん)町で2機のジェット戦闘機が低空飛行した昨年の事例を指摘。川本町は昼間に計4回も騒音を観測し、最大値は電車が通る時のガード下にあたる101デシベルに達したとして防衛省をただしました。
「米軍機ではない」と米軍から回答を受けただけで、自主的に調査していない実態に、大平氏は保育園児が怖がって泣いたなどの苦情を示しつつ、「防衛省はあまりに無責任だ」と批判しました。
そのうえで、飛行日に両町を含む訓練空域で米軍と自衛隊が空域調整していたと確認し、尾翼にこうもりの印がある戦闘機の写真も提示。谷井淳志・防衛省地方協力局次長は、米軍機のFA18ホーネットに「その印がある」と認めました。
大平氏は「米軍がシロと言えばシロになる。住民は到底、納得できない」と追及。岸田文雄外相は「地元住民への影響を最小限にとどめるよう米軍に求める」と答えました。