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2016年5月17日(火)

不登校当事者の声を聞いて

教育機会確保法案に反対

国会前 スタンディングで抗議

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(写真)「当事者の声を聞いて」とスタンディングで訴える親の会の人たちと畑野君枝日本共産党衆院議(左から5人目)=16日、東京都千代田区

 「18日にも(衆議院文部科学)委員会で処理したい」と自民党から提案のあった「教育機会確保法案」について、法案に反対する人たちが16日、国会前でスタンディング。「当事者の声を聞いて」「誰のための法律か」などのプラカードを掲げ、「今国会で拙速に成立を急がず、性格の違う夜間中学の問題と分けて、関係者の意見をよく聞き、慎重な審議を重ねてほしい」と訴えました。

 長野からかけつけた元教師の女性(62)は、自分の子ども2人の不登校と、教え子たちの抱える困難に向かい合ってきた積年の思いをコカリナの演奏に込めました。

 「この法案は当事者のための法律になっていないから成立してほしくない」という女性(47)は、自身が不登校の経験者で、法案の国会提出までの経過に疑念を抱いてきました。

 「不登校ひきこもりを考える当事者と親の会ネットワーク」のブログをみて参加した女性(37)は、「私も不登校になった時期があります。いろんな事情で学校に行けない子どもが、学校みたいなところに無理やり行かなくてはならないような法律だと思って、勇気を出してここにきました」といいます。

 日本共産党の畑野君枝、大平喜信両衆院議員が参加しました。


 教育機会確保法案 「教育機会の確保等」を目的とし、不登校対策と夜間中学の整備にかかわる部分とで構成されています。正式名称は「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案(座長案)」。不登校の子どもに不可欠な安心や休息を保障せず、学校復帰など「教育機会」を性急にせまるものとなっており、関係者から強い反対の声が出されています。夜間中学部分は推進で一致しています。


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