2016年5月17日(火)
日銀金融策投機招く
大門氏 “サプライズ狙うな”
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日本共産党の大門みきし議員は12日の参院財政金融委員会で、“サプライズ効果”を狙う日本銀行の手法を批判しました。
大門氏は、黒田東彦日銀総裁が1月27日の決算委員会で「マイナス金利は考えていない」と答弁しながら、直後にマイナス金利を導入したとして、「国会の場を利用してサプライズ効果を狙ったと思われても仕方のないことをやった」と批判。「異次元の金融緩和政策以来、追加の金融緩和を期待して投機筋が動く催促相場になっている。そのサプライズが大きいほど株高に誘導される」と指摘しました。
黒田氏は、金融政策決定会合での議論を踏まえて決めたことで「サプライズは狙っていない」と強弁。大門氏は、欧米の中央銀行はサプライズを狙うどころか、金融政策で不必要な混乱や投機的な動きを招かないため、市場の予見性を高めるよう努力していることを示し、日銀の異常な姿勢を批判しました。