2016年5月16日(月)
設楽ダム 建設ただす
本村氏 公開の場で検証必要
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日本共産党の本村伸子議員は10日の衆院国土交通委員会で、愛知県設楽町で建設予定の設楽ダムについてただしました。
設楽ダム建設予定地周辺は地盤が脆弱(ぜいじゃく)と指摘され、電源開発がダム建設を断念した経緯があります。本村氏は「ダム予定地近くで崩落している場所があり、詳しい報告がなく住民の不安が募っている」として、ボーリング調査結果の公表と、国交省と直接やり取りできる住民説明会の開催を求めました。石井啓一国交相は「調査結果がまとまった段階で必要に応じて説明していく」と答えました。
2006年作成の豊川水系フルプラン(水資源開発基本計画)は2010年、名古屋地裁判決で「水道用水及び工業用水の需要想定値に達しない可能性が相当高い」と指摘されています。本村氏は「公開の場で検証が必要だ」とただしました。国交省の北村匡水管理・国土保全局水資源部長は、「国土審議会の答申を踏まえ計画の点検を行う」と答弁しました。
また答弁の中で、水道用水について3重に過大な需要予測となっていることが明らかになり、本村氏は「過大に見積もりダムを計画することはあってはならない」と指摘しました。石井国交相は「フルプランの変更は水需給の実情を踏まえることは当然。将来のリスクや課題についても十分に考慮する必要がある」と述べました。