2016年5月16日(月)
貧困・格差問題など発言
テレ朝系番組で小池書記局長
日本共産党の小池晃書記局長は15日放映のテレビ朝日系「TVタックル」に出演し、貧困・格差問題について自民党の田村憲久衆院議員らと討論しました。
番組が、低年金・無年金のため生活に困窮している高齢者の事例を紹介し、その原因は何かを問いかけたのに対し、小池氏は「原因はアベノミクスです。安倍政権になってから大金持ち優遇が強くなっている。『世界でいちばん企業が活躍しやすい国』をつくるといって(大企業)減税もした。一方で貧困はどんどん広がっている。とくに消費税を8%にしてから景気がどんと悪くなって暮らしはたいへんになっている。貯蓄をまったくもっていない世帯が急激に増え、1900万世帯が貯蓄ゼロになっている。これは、収入が増えていないことと、医療や介護の負担が重く、お金がなくなって貯蓄を取り崩しているためだ」とのべました。田村氏は「格差は縮小している」とのべました。
生活に困窮する「下流老人」が増えているという問題が取り上げられ、小池氏は「普通に働いてきた人が、年金生活になると、(年金額が)非常に少ないという実態がある。(現役時代に)300万円くらいの収入だとすると、もらえる年金は厚生年金に加入していても13万円くらいになる。これで家賃、光熱費を払って、生活保護と変わらない水準になる」と発言。「格差は縮小している実感はない。みんな悪化していると実感している」とのべました。
「1億総下流化」時代を救う提言を求められた小池氏は「最低賃金1500円!増税は大金持ちから!」という手書きのパネルを示し、「これがいちばんききますよ」と強調しました。
司会の大竹まことさんが「資本主義は富が集中するシステムだから、国がしっかり再分配すべきだ」とのべたのを受け、田村氏は「日本はそれをやっているからアメリカのように集中していない」と発言。小池氏は「日本は再分配後の所得の格差が逆に広がっている数少ない国だ。再配分になっていない」とのべました。