「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年5月15日(日)

「核兵器禁止条約早く」

国連部会 非保有国・市民ら次々

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【ジュネーブ=島崎桂】スイス・ジュネーブの国連欧州本部で13日まで開かれた第2回核軍縮作業部会では、参加した多くの政府代表や市民・反核団体から、核兵器禁止条約の早期締結に向けた提案や要望が相次ぎました。

 核兵器禁止条約を支持する国々からは、核兵器の使用・保有・製造・実験・輸送などに加え、核兵器関連企業への投資も禁止すべきだとの声が上がりました。タイやアイスランドの政府代表は「核兵器による被害者への援助」も条約に盛り込むよう求めました。

 一方、日本や北大西洋条約機構(NATO)加盟国の一部は、包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効や核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の交渉など、既存の枠組みでの核軍縮に固執しています。

 「核なき世界」に向けた「前進」と「現状維持」の対立が先鋭化する中、メキシコ政府代表は「(禁止条約を)つくるべきかどうかの議論はもう終わった。今の問題は、いつ、何をやるかだ」と主張しました。

 「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)は会期中の声明で、「少数の政府は今も核兵器禁止条約に反対しているが、世界の多数派が同条約の交渉開始を求めていることは明白だ」と訴えました。

 同作業部会の第3回会合は8月に開かれ、9月開会の国連総会に効果的な核軍縮策を勧告します。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって