2016年5月14日(土)
神奈川県議会 共産党代表質問 制限できず
県民の抗議のなか見送り
神奈川県議会の議会運営委員会は12日、日本共産党県議団(6人、井坂新哉団長)の代表質問をさせないための内規の見直しを見送りました。多くの人が傍聴にかけつけるなど、県民の抗議のひろがりが大きな力になりました。
議運は、11、12の両日、共産党県議団に代表質問をさせなくすることについての協議をしていました。傍聴席には定員16を超える市民がつめかけました。
11日の議運で、井坂議員が「議員の発言に制限をかけることは、少数意見や多様な意見を反映するという議会制民主主義と相いれず、制限は認められない」と主張しましたが、共産党以外の各党・会派は、代表質問に関する内規を見直すための採決を求めました。これに対し、土井隆典議長が再度の議論を提案。各党・会派は、翌日に議論を持ち越すことになりました。
翌12日の議運では、各党・会派が議長提案を受けて、内規の見直しを見送りました。同時に、自民党議員が「共産党議員団は交渉会派としてあまりに未成熟」だと主張し、猛省を求める決議案を提案、賛成多数で決めました。
共産党の井坂新哉団長の話 議長の提案を他の委員も受け止め、結果的に代表質問を制限しない結論を得られたことは当然のこととはいえ良かったです。多くの市民のみなさんに声を上げていただきました。今回の問題は、共産党議員団のミスへの指摘から始まったことも事実です。今後、このようなことがないように努めます。