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2016年5月13日(金)

富山、岐阜、愛媛3県 新たに野党統一候補

参院選勝利へスクラム

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 富山、岐阜、愛媛の参院3選挙区(いずれも改選数1)で12日、野党統一候補が誕生しました。1人区32選挙区中25選挙区で、市民と野党の共同が実現しました。


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(写真)政策協定に調印し、参院選勝利へ手を合わせる(左から)上田、道用、高橋の各氏と、ひづめ弘子県議=12日、富山市

富山で道用さん

「戦争のない世の中に」

高橋氏は比例に

 富山では、日本共産党、民進党、社会民主党、生活の党の野党4党と市民団体「オールとやま県民連合」(略称・オールとやま)が、「オールとやま」世話人で元富山県PTA連合会副会長の、道用(どうよう)えつ子氏(50)を無所属の統一候補として擁立することを決めました。4党と「オールとやま」は、個別に道用さんと政策協定を結びました。

 道用氏と野党4党、「オールとやま」の合意内容は、(1)安保法制を廃止し、立憲主義・民主主義を取り戻す(2)安倍政権の打倒をめざし、与党と補完勢力を少数に追い込む(3)国民生活の破たんを許さず、格差を是正し、個人の尊厳を擁護する政治の実現をめざす(4)他の政策課題についても県民の声を反映した合意形成に努力する、の4点。道用さんは、当選後も無所属を貫くことも確認しています。

 記者会見で道用氏は、日本が戦争に向かう危機感で昨年夏から街頭に立った初心を忘れることなく、「野党4党、『オールとやま』と手を取り合って戦争のない世の中をつくり、国民の願いを実現できるよう最善の努力を尽くしたい」と決意をのべました。

 日本共産党の上田俊彦県委員長は、4野党と市民が共闘してたたかうことは歴史的なことだと強調。「道用さん勝利へ他の野党とスクラムを組んでたたかうとともに、党は比例で850万票以上、9議席獲得めざしてたたかっていきたい」と話しました。

 日本共産党の高橋わたる選挙区予定候補は立候補を取り下げ、比例予定候補として活動します。高橋氏は、「統一候補を擁立できたことは大変良かったと思います。道用さんの当選と比例の躍進のために全力で取り組みます」とコメントしました。

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(写真)3党と各団体代表がそろう(右から)社民党の戸田副代表、共産党の松岡県委員長、民進党の伊藤幹事長、野党統一の小見山予定候補、ピースハートぎふの河合代表ら=12日、岐阜市

岐阜で小見山さん

「安倍暴走政権阻止へ全力」

高木氏は比例に

 岐阜では、日本共産党、民進党、社民党の各県組織は同日、民進党現職の小見山幸治(こみやま・よしはる)氏(53)を野党統一候補として擁立することを決めました。

 野党3党と市民団体「戦争させない・9条壊すな!岐阜総がかり行動実行委員会」(構成3団体)はこの日、岐阜市内で参院選をたたかう新組織「ピースハートぎふ」(代表=河合良房氏)を結成。「ピースハートぎふ」が小見山候補と「確認書」を取り交わし、推薦することを決めました。

 「確認書」では、(1)安全保障関連法の廃止、(2)集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回および立憲主義の回復、(3)個人の尊厳を擁護する政治をめざすこと、そのためにも安倍政権の打倒へ政党が協力して選挙協力の体制を構築することを明記しています。

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(写真)高木光弘氏

 調印式に出席した日本共産党の松岡清県委員長、民進党の伊藤正博幹事長、社民党の戸田二郎副代表は、「この確認書を高く評価し、小見山候補の勝利めざして全力を尽くす」合意文書に調印し、政党としての責任を果たす決意を述べました。

 松岡県委員長は「歴史的で画期的な合意だ。市民と野党の共闘の力で自民党現職に必ず勝ち抜く」と強調。高木光弘候補は参院比例候補として活動すると発表しました。

 小見山氏は「3党、市民団体が力を合わせて野党統一が実現したことに感謝したい。安倍暴走政権の阻止に全力で頑張る」と表明。高木氏は「野党統一候補の誕生を心から歓迎します。小見山予定候補勝利のため全力を挙げるとともに、比例予定候補として共産党躍進に力を尽くしたい」と述べました。

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(写真)調印し、ながえ選挙区予定候補(中央)と握手を交わす(左から)真鍋、林、渡部、小松氏ら=12日、松山市

愛媛で、ながえさん

「政治変えるため全力」

小路氏は比例に

 愛媛では、戦争法廃止を求める市民と日本共産党、民進党、社民党、新社会党の野党4党が松山市内で一堂に会し、無所属での出馬を表明していた元民主党衆院議員の、ながえ孝子氏(55)を野党統一候補とすると発表しました。

 「安倍政治に国民は大変な危惧、怒りを持っている。それが愛媛県政始まって以来の統一候補を擁立する背景だ」。調印にあたり、「安保法制(戦争法)の廃止を求める愛媛の会」筆頭代表幹事で愛媛大学元学長の小松正幸氏はこう述べ、「安倍内閣の暴走を何としても止めなければならない」と訴えました。

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(写真)小路きゆき氏

 調印には日本共産党の林紀子県委員長、民進党の渡部昭県連代表、社民党の逢坂節子県連代表、新社会党の真鍋知巳県委員長が出席。まず、同会とながえ氏との間で(1)憲法違反の安全保障関連法廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を公約とする(2)安倍政権の打倒をめざす(3)自民党改憲案にもとづく憲法改正を阻止する(4)立憲主義と民主主義の回復をめざし、その姿勢を貫く、の4点を合意。その上で4党が2月の野党党首会談での確認事項を実現するため、候補者の一本化などを確認しました。

 林氏は「市民と野党の共同で素晴らしい候補者のもとで自民党候補とたたかえるという報告は多くの県民に勇気を与え、希望を届けるものだ」と語りました。

 ながえ氏は「みなさんに『オール愛媛』の形を作っていただいた。必ず勝利をもぎ取り、この愛媛から政治を変えるために全力を尽くす」と述べました。

 日本共産党の小路(こうじ)きゆき予定候補は調印を受けて記者会見し、比例予定候補として活動すると表明。「ながえさんの勝利と、野党共闘を大切にする共産党躍進のために頑張り抜く」と訴えました。


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