2016年5月11日(水)
沖縄 シュワブ沖の台船解体
新基地反対 住民“原状回復まで”
|
安倍政権が新基地建設を強行しようとしている沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沖に停泊していたボーリング(掘削)調査用のスパッド台船が10日までに2基とも解体されました。
県と国との裁判和解によって翁長雄志知事の埋め立て承認取り消しの効力が回復。県や新基地建設に反対する住民らは、工事資材の設置について法的根拠はないとして撤去を求めています。
同日午前10時半すぎ、スパッド台船1基がクレーン台船の船上に移され、午後には支柱4本が解体される様子が確認されました。
作業を海上から監視した抗議船団の船長の一人、仲宗根和成さん(37)は「これまで台風が来る前など、スパッド台船は半日で移動させていた。今回なぜ時間をかけるのか」と首をかしげつつ、政府・自民党の選挙対策の側面があるのではと指摘。「海中のコンクリートブロックを含め、全ての構造物を撤去させ、原状回復を引き続き求めていきたい」と語りました。
この日、新基地ノーの座り込みが続くシュワブ・ゲート前でも「台船は辺野古・大浦湾から出ていけ」「ブロックも撤去を」などのシュプレヒコールが繰り返されました。