2016年5月11日(水)
「みんなで遊びたい」
熊本市 小中高校が授業再開
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熊本地震の影響で臨時休校が続いていた熊本県内の公立小中学校は、授業を11日までに再開する見込みです。学校の再開は地域にとっても日常の一つを取り戻し、復興の足がかりになると期待が込められます。
熊本市では10日、およそ1カ月ぶりの全市立小中高校がそろっての授業の再開です。大雨が降るなか、傘の花が咲く通学風景となりました。
同市中央区の白山小学4年の男の子(9)は休校中、断水で自宅の風呂が使えず温泉に行き、「人がいっぱいいて楽しかった」ことや、祖父(71)たちと一緒にボランティアも体験したことを「友だちに教えてあげたい」と話しました。
西区の小学2年の男の子(8)は、学校の再開が待ち遠しかったと言い、「みんなで鬼ごっこやドッジボールをして遊びたい」と笑顔をみせました。
熊本市の授業再開にあたっては、教室や体育館を利用していた避難所の集約が行われ、避難者が意に沿わない遠方の避難所への移動を余儀なくされるなどの課題が残されています。
(角政美通信員、写真も)