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2016年5月8日(日)

熊本地震被災地訪問

“一日も早く元の生活を”

志位氏らに被災者訴え

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 7日、熊本地震の被災地を訪れた日本共産党の志位和夫委員長、小池晃書記局長らに被災者から暮らしと住まいの再建や避難生活の改善などの訴え、要望が相次ぎました。


益城町

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(写真)総合体育館に避難している人たちを見舞い、要望を聞く志位和夫委員長(右から2人目)ら=7日、熊本県益城町

 震度7の地震に2度も見舞われた益城町。3週間たったいまも4500人以上が避難所などで避難生活をしています。5400戸の住宅が損傷しました。

 志位氏は、避難所となっている総合運動公園にある総合体育館の中や、グラウンドに広がるテント村で、避難生活の状況や要望を聞きました。

 志位氏は「お見舞い申し上げます」「心配事はなんですか」と一人ひとりに声をかけ、被災者、避難所のスタッフ、ボランティアの人たちと懇談しました。

 段ボールベッドに座っていた女性(84)は、「ずっとこの町で暮らしてきたのよ」と話します。志位氏が「今一番心配なことはなんですか」と尋ねると「とにかく住むところがほしい。けど、益城町を離れたくない。思い出がたくさんつまった土地なの」と訴えました。

 「家が全壊しました」という男性(65)は現在、子どもたちの家へ避難しています。「これからの生活がまったく見通せていません。不安な気持ちばかりが膨らみます」

 81歳の女性は、夫(83)と2人で避難生活をしています。「これから先、仮設住宅にちゃんと入れるかが不安です。たくさんつくってもらわないと困る。共産党にがんばってほしい」

 「避難所でみんなにお世話になっている。これ以上のぜいたくはいえないよ」と話した年配の男性。志位氏は、「そんなことありませんよ。我慢しないで、困っていることがあれば私たちにいってください」と語りました。

 志位氏らは、避難所で診療などをおこなっている、日本赤十字社のスタッフにも話を聞きました。スタッフは「今のところ、ここでは食中毒などの問題はありません。ただ、これから気温が高くなります。熱中症などを心配しています」と話しました。

 「ボランティアの方にも支えられ、私たちもできる限りのケアをしています」。志位氏らを案内した、益城町総合運動公園の副所長で、熊本YMCAの丸目陽子さんはいいます。「一日も早く、被災者の人が普通に近い生活に戻ることがベストです。そのためにも、十分な数の仮設住宅の建設が必要です」

熊本市

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(写真)倒壊した寺を片付ける住民から話を聞く志位和夫委員長(右奥)=7日、熊本市東区

 4万3000棟を超す住宅被害が出た熊本市。

 東区にある10階建てのマンションでは、地震でひびが8階の壁にまでできてしまいました。駐車場では穴が開き、マンションを支える柱は一部が崩れかけています。

 志位氏はこのマンション住民の要望に耳を傾けました。14年前から住んでいる男性は志位氏に、「余震で建物の被害が大きくなっています。ここにはもう住めません」と話します。さらにマンションでは一部損壊の場合は、国からおりる支援金がまったく出ないことを受けて、「それでは生活する場所を失うだけで、暮らしが成り立たなくなる」と訴えました。

 志位氏は、「以前の福岡西方沖地震のときも福岡市のマンション被災問題の対策を求めてきました。しっかりとした対策を国にもとめていきたい」とこたえました。

 志位氏に同行していた仁比聡平参院議員は「建物は全壊し、住人も避難をしている。全壊認定を出し、今後の暮らしを保障してもらえるよう国に求めていきたい」と話しました。

 懇談後、女性(49)は「マンションを建て替えるのか修繕するのか、この先がどうなるのか不安でしょうがない。私たちの要望を伝えてほしい」と話していました。


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