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2016年5月8日(日)

ロンドン市長に初のイスラム教徒

英国統一地方選

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 【パリ=島崎桂】英国で5日投票された統一地方選挙が6日にかけて開票され、ロンドンでは欧州連合(EU)加盟国の首都で初めて、イスラム教徒の市長が誕生しました。

 ロンドン市長選では、最大野党・労働党の下院議員でパキスタン系移民のサディク・カーン候補(45)が与党・保守党のザック・ゴールドスミス候補(41)に13.6ポイントの大差をつけ、得票率56.8%で当選し、労働党が8年ぶりに同市長を奪還しました。

 同市長選では供給不足と高騰する住宅費の問題や過激主義の問題が争点となりました。カーン氏は、低家賃住宅の供給や公共交通料金の凍結を掲げました。

 保守党は選挙戦の中、過激思想を持つとされるロンドンのイマーム(イスラム教指導者)とカーン氏との交流を取り上げ、「労働党は過激派を重視する党だ」(キャメロン氏)と非難。労働党のコービン党首は「保守党の人種差別はもはや風土病だ」と反論しました。

 カーン氏は7日未明、「幼い頃は市長になるなど思ってもみなかった」と述べ、家族や支持者に謝意を表明。保守党からの非難を念頭に、有権者は「恐怖ではなく希望を、分断ではなく統合を選んだ」と評しました。

 同氏はパキスタン系移民のバス運転手を父親に持ち、人権派弁護士として活躍した後、政界に進出しました。


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