2016年5月5日(木)
憲法生かす政治に
宮本徹議員が主張
BS番組
日本共産党の宮本徹衆院議員は3日放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、与野党議員と憲法について議論しました。
自民党の下村博文衆院議員は、「改憲は自民党結党時からの党是。戦後70年間1度も憲法を修正も改正をしないほうが異常だ」と発言しました。
宮本氏は「共産党としては憲法を全条項しっかり未来にわたり守っていく立場だ。70年間変わらなかったのはそれだけ先駆性があるということだ」と述べ、9条が戦後日本の平和を守ってきたことを強調。保育園問題、学費問題などが解決されないことにも触れて「国民の当然の権利が保証されていない現状を、憲法を生かして政治の異常をただしていくことこそやるべきだ」と力説しました。
下村氏は、憲法9条により戦後の平和が続いたとするのは「大いなる幻想だ」と述べ、日米安保条約や自衛隊による「抑止力」の必要性を主張。9条の上に日米同盟を置く立場を表しました。
宮本氏は「安保条約や自衛隊があり、安保法制をつくったにもかかわらず尖閣諸島には中国船が来続けている。どんな問題でも軍事で対抗したらお互いにエスカレーションするのみ。根本的な解決は外交だ」と指摘しました。
さらに安倍政権が明文改憲の口実にしている「緊急事態条項」について、下村氏は「災害に想定外は許されない」と、「災害対策」に備えるための「国の構えが必要」と正当化しました。
宮本氏は「政府が『緊急事態』だと判断したら、国民の基本的人権も制限できるようになり大変危険だ」と述べ、独裁に道を開くことになると批判。民進党の辻元清美衆院議員も「災害対策であれば法律で対応できるところを(調整)すればいい」と指摘しました。