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2016年5月5日(木)

きょうの潮流

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 こどもの日にいま世界をかけめぐる“おとぎ話”を一つ。英国中部の人口30万人ほどの都市がその舞台です。小さな街の「小さなサッカークラブ」レスターが、イングランド・プレミアリーグを制しました▼クラブ創設133年目の快挙。しかもチームは昨季、2部落ち寸前で、今季の目標も「残留」でした。財政力は同リーグ20クラブ中、下から3番目。いい選手を獲得するには、お金の力が物をいうこの世界で、優勝が「奇跡」といわれるゆえんです▼主役は、鳴かず飛ばずの雑草のような選手たちです。そこに新しい監督がやってきて、個々の長所を見いだし、適材適所に配置。守備を固め速攻をくり出すスタイルで、みんなで懸命に駆け回り、力を一つにたたかいました▼今季、移籍した日本代表FWの岡崎慎司選手もその一人です。「日本人がどこまでできるか挑戦しにきた」と意気込みつつも、当初はレギュラーを外れました▼「どうしたら出られるのか」と悩み考え、肉体改造もし、レギュラーの座を手にしました。試合では、とにかく走る。一時も足を止めない献身的な姿は「魂のこもったプレーにいつも感動」「チームの象徴」と評されました▼小さくてお金のないクラブの奮闘記。巨大な怪物のようなチームに恐れず立ち向かい、力を束ねて岩をもうがつ。そんな勇気あふれる姿が、人々の心をつかみました。優勝後、「また新たなスタートになる。まだまだ成長できる」。岡崎選手は力をこめました。新たな物語のはじまりです。


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