2016年5月2日(月)
戦争と福祉 両立しない
医療・介護・福祉関係者の会がパレード
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いのちと暮らしを脅かす安保関連法制に反対する医療・介護・福祉関係者の会は1日、戦争法と一体で進められている医療や福祉の切り捨てを告発し、あり方を考える集会を東京都内で開きました。集会後、戦争法廃止を求めるパレードを行いました。
外科医の本田宏さんは「国内総生産(GDP)に占める日本の医療費は先進国最低だ。医療費をさらに削減しようとしており、医療をよくするために政治を変えないといけない」と発言。暮らしネット・えん代表の小島美里さんは「要支援者の訪問・通所サービスが介護保険から外され、軽度者のサービス削減もねらわれている」とのべ、「戦争と福祉は両立しない」と訴えました。
日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどりさんは、「医療費削減で市場原理を押し付ければ看護でなくなる。患者が治る力を高めるのが看護だ。それができる環境をつくるべきだ」とのべました。
討論で日本共産党の田村智子参院議員は、「安倍政権は社会保障の自然増さえ削減している。制度維持のためというが、はじかれる人をつくりだしている。医療費削減が先で、人の尊厳を守る哲学がない。それを変えるのが参院選であり、野党共闘だ」とのべました。
精神科医の香山リカさんは、市民が野党統一候補を推してたたかった衆院北海道5区補選にふれ、「政治はどうもといっていた人が変わりつつある。その変化をさらに広げていこう」と呼びかけました。