2016年5月2日(月)
米軍普天間基地 無条件返還の対米交渉を
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は1日、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設をめぐって、沖縄防衛局が抗議船などを排除するフロート(浮具)の撤去をはじめたことについて、「一歩前進だ。県民のたたかいがまた一歩追い詰めた。埋め立てを中止し、米軍普天間基地(宜野湾市)の無条件の返還を求めて対米交渉を行うことが必要だ」と述べました。東京都内で開かれたメーデー会場で記者団に答えたものです。
この問題では、沖縄県と国が福岡高裁那覇支部の「和解案」を受け入れ、辺野古の埋め立て工事が中止されています。
志位氏は、仮に国が勝訴しても、翁長雄志知事には埋め立て承認自体を撤回するなど強力な権限が残されており「国の側には展望がない」と指摘。辺野古への新基地建設をただちに中止するよう求めました。
さらに、衆参同日選挙について問われた志位氏は、「憲法上も邪道だし、まともに考えたら(九州地方で)震災が起きており、ますますもってやるべきでない」と批判しました。
一方で、「まともじゃないことを平気でやる政権だ」と指摘。「安倍政権が早期の解散・総選挙に打って出た場合に備えを持っておく必要がある。野党共闘を衆院の小選挙区でもしっかりやり、衆参ともに自公とその補完勢力を少数に追い込むために攻勢的に対応したい」と語りました。