2016年5月1日(日)
ヘイト対策の強化を
池内氏に大臣が警察への教育明言
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日本共産党の池内さおり議員は4月27日の衆院内閣委員会で、熊本地震に乗じて「ライオンが逃げた」「ショッピングモールが燃えている」などの流言飛語がツイッターで拡散した問題をとりあげました。
池内氏は、今回は市民の良識ある対応で収束したが、関係行政機関によるデマを打ち消す情報発信が必要だと主張しました。その上で、とくに「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」という流言飛語について、関東大震災以来、災害が起きるたびに同様のデマが繰り返されていると指摘。背景には政府がヘイトスピーチに対して厳しく対処してこなかった問題もあると述べ、政府がヘイトスピーチを禁止する意思を明確にするよう求めました。
池内氏は、3月27日に東京都新宿区内でヘイトスピーチデモに抗議した市民3人が警備の警察官に首を絞められるなどの暴行を受けた事件を取り上げ、警察官の中にヘイトスピーチをする側への共感があって起きたのなら看過できない重大な問題だと指摘。警察官には、直面しているさまざまな人権課題に即した人権教育を徹底すべきだと迫りました。
河野太郎国家公安委員長は「最近こうした憎むべきヘイトスピーチ、それを行うデモが行われるようになってきた現況に鑑み、それに沿った適切な教育をしっかり警察の中でもやるよう指導したい」と答弁しました。