2016年5月1日(日)
町このままにしたくない
ボランティア続々
熊本・益城町
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大型連休入りした30日、被災した熊本県の各市町村には多くの災害ボランティアが集まりました。「少しでも力になれれば」。地震の被害が大きかった地域の一つ、益城町のボランティアセンターを訪ねました。
同町のボランティアセンターは、避難所での物資の仕分けや清掃、家のがれき撤去など、役割を三つに分けています。同センターのスタッフによると「連日600人を超える人がボランティアに参加している」といいます。午前9時から始まったボランティアの受け付けは、30分前から長い列ができました。学生など、若い人が目立ちます。
「町をこのままにしておきたくない」。益城町に住む大学生は(25)は友人と参加しました。自宅の被害は少なかったといいますが「周りの家やアパートが倒れてしまいました。学校も休みなので、参加し続けたい」。
ボランティアは5〜6人のグループに分かれ、避難所や住民の家へと向かいます。応急危険度判定で、危険を意味する「赤」の張り紙が張られた家。「大事なものがまだ残っている」。ボランティアの人は家主と相談しながら、貴重品の取り出しや、ブルーシート張りをしました。
熊本県内の親戚と一緒に参加した男性(22)は佐賀市から来ました。「現地へ来て手伝わなければと思いました」。土木関係の仕事をしています。「がれきの撤去など、少しでも復興の手助けになれば」と話しました。
(前田智也、写真も)