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2016年4月30日(土)

“核燃サイクルに固執”

倉林氏 再処理拠出金法案を批判

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(写真)質問する倉林明子議員=27日、参院本会議

 日本共産党の倉林明子議員は27日の参院本会議で、電力会社に使用済み核燃料の再処理事業費の拠出を義務付ける再処理等拠出金法案について質問し、「原発再稼働を大前提に、破綻した核燃料サイクルにしがみつくものだ」と批判しました。

 政府は、2004年に12・6兆円と試算した再処理費用が今後どこまで膨らむか明確な見通しを示していません。

 倉林氏は、巨額の費用負担が電気料金という形で国民に転嫁される可能性を指摘。託送料金(送配電網の利用料金)への再処理費用の上乗せはやめるよう求めました。

 そのうえで、倉林氏は、高速増殖炉「もんじゅ」は運転再開の見通しがなく、使用済み核燃料を再処理・加工したMOX燃料を通常の原発で使うプルサーマル発電も計画通り進んでいないことを示し、「すでに(核燃料)サイクルは破綻している」と強調。今年3月、電気事業連合会はプルトニウムの利用計画を出すことができなかったとして、余剰プルトニウムを持たないという原則も完全に崩壊したと迫りました。

 林幹雄経産相は「『もんじゅ』の管理体制の問題は、核燃料サイクルを推進する基本方針に影響を及ぼすものではない」と述べ、何の見通しもなく核燃料サイクルを続けていく姿勢を示しました。


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