2016年4月26日(火)
万里の長城で「戦争法反対」
北京在住日本人らアピール
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【北京=小林拓也】北京在住の日本人らでつくる戦争法に反対する「北京日本人アンアン(アンチ安保法制)の会」のメンバーは23日、北京市郊外の万里の長城に登り、安保法制の廃止や憲法改悪反対をアピールしました。
メンバーが登ったのは「望京楼」という修復されていない万里の長城が残る場所。整備されていない急な斜面を2時間ほど登った地点で、プラカードを掲げて戦争法の廃止を訴えました。登山に来ていた中国人グループもこの様子を携帯電話のカメラで収め、「両国の国民は平和を願っている」とエールを送りました。
北京アンアンの会は、昨年9月の安倍政権による戦争法強行に怒った北京在住日本人数人の呼びかけで発足。1、2カ月に1回集まり、戦争法の実態や日本政治についての学習会を重ねてきました。
呼びかけ人の1人で北京の大学で法律を学ぶ高橋孝治さん(31)は「日本国内で安倍政権や安保法制への反対が大きく展開されているが、在外日本人にも大きく広がっている。とくに日本の国会の議論がめちゃくちゃで、在外日本人の多くは恥ずかしく感じている」と語りました。