2016年4月23日(土)
三江線廃線 住民と十分協議を
大平氏 「JR西に公共性」
衆院国交委
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日本共産党の大平喜信議員は19日の衆院国土交通委員会で、JR西日本が廃止を検討している三江線(島根県江津市〜広島県三次市)について、廃止ありきでなく、住民・自治体の声をよく聞き協議すべきだと求めました。
同社は昨年10月に関係自治体に「持続可能な公共交通の在り方の協議」を求め、存廃が話し合われています。
大平氏は、JRは民間鉄道会社以上の公共性があるのに、JR西日本が利用しづらいダイヤにしてきたことも利用者減につながったのではないかとし、「協議と言う場合、こうした(指針の)背景や経緯もふまえることが大事だ」と求めました。
石井啓一国交相は「丁寧な議論をしていただき、国交省も必要な助言をしていきたい」と答えました。
大平氏は、国鉄民営化時も赤字路線切り捨ては前提ではなかったとし、「JR西日本が過去最高収益をあげるなか、三江線は採算がとれないからという説明では住民は納得できない」と述べました。
廃止要件の一つとなる代替道路について「整備されている」とする石井国交相に対し、大平氏は「沿線道路は細いくねくね道で、バスがすれ違うことも容易でない。代替道路問題も決して解決していない」と反論しました。